New!!
最近は生息数が減ってきた「New!!」マーク
最近は少なくなったが、一昔前の個人サイトといえばトップページにチカチカ輝く「New!!」のGIFアニメーションが必ずと言っていいほど見られたものである。アレについて少し論じたい。
といっても文句を言った上で「だからやめろ」と言いたいだけなのであるが、つまり私が気に入らないのは次のただ1点である。
- 1ヶ月前の更新のどこが「New!!」だと言うのだ。
全然新しくないではないか。さて、これについては次のような反論があろう。「相対的に新しいコンテンツなのだから嘘は書いていない」と。確かにその通りだ。だが私が論じたいのは、そもそも相対的に新しいコンテンツをマークする必要があったのだろうか?という問題である。
「New!!」マークは不必要に目立っている
「New!!」とラベリングされた項目は嫌でも目立つ。チカチカ光るGIFアニメーションならなおさらだ。つまり「New!!」と表示することで結果として目立っているのであり、その新しいコンテンツとやらは目立たせる必要があったのかと問いたいのである。
制作者のが腕によりをかけて作った力作であり、今後の主力コンテンツとして軒を連ねようという記事なら大いに目立たせるがいい。だが、単に日記を更新しただけだったり、バグを修正しただけだったりした場合はどうか。別段目立つ必要は無かろう。わざわざ派手な装飾をして大したことないものを見せる努力をするべきではない。
こうして考えていくと、力作のコンテンツこそ目立つべきであり、それが相対的に新しいか古いかは目立たせる理由としては不十分と言えないだろうか。
“新しいことが重要”なら構わない
新しい記事こそ目立つべきという場合ももちろんある。ニュースのヘッドラインなどがそれに当たる。最新性が重視されるコンテンツにおいては、「New!!」マークはその真価を発揮してくれるであろう。
ここでは読者にとって新しい情報こそが重要なのであり、その重要な情報を目立たせるために「New!!」マークが機能している。ここでは最新かどうかを決めるのが読者である点には大いに注意されたい。読者側は2度目3度目の訪問でそこに「New!!」マークが付いていることをこれっぽっちも望んではいないのである。
このような最近記事を求める読者を相手取る場合、「New!!」マークの更新間隔と読者の再訪間隔が一致しているのが読者が訪問する度に常に最新記事に出会える理想的な状態である。これを読者の立場から見れば「New!!」の更新間隔こそが最適な再訪スパンだと言えよう。月一更新の「New!!」マークはこのような読者に暗に「また来月来てね」とメッセージを投げかけている可能性が十分にある。
そして最初の主張に辿りついた
さて、以上のことから、最初の私の主張が導かれた。
- 1ヶ月前の更新のどこが「New!!」だと言うのだ。
結局、どのような読者層を相手にするかにかかわらず、相対的に新しいという理由で「New!!」マークが1ヶ月も居座り続ける理由は無いのである。私は「New!!」マークなどそもそも付ける必要がないと考える。もし、どうしても付けると言うのなら、せめて更新があるかにかかわらず一定の時間が経過したらそのマークを下ろす努力くらいしてもらいたいものだ。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 17:51 |
カテゴリー | 主張 |
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記事へのリンク | https://www.caspar003.info/delta/archive/2006/01/20/1751.html |
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