フォトンマップの怪しい動作は何とかならないのか
Shadeのフォトンマップって、フォトン1個の明るさが予め決まっていて、レイトレースなりで描いた絵にフォトンの明るさを足しあわせてるだけだから、同じシーンでもキャストするフォトンの数を変えるとレンダリング結果の明るさが劇的に変化します。
フォトンマップがこの方式で動作する場合、直接光はレイトレース、間接光はフォトンが持っているというのが(物理的に)正しい結果です。丁度ラジオシティーがそうしていますね。もちろんフォトンマップもそうしているのですが、フォトンのレイヤーがパラメータ一つで明るくなったり暗くなったりするとレイトレースとの相対的な明るさが変わってしまいます。その結果、シーンを構成する直接光と間接光のバランスが、フォトンのキャスト数に依存するというおかしな現象を引き起こします。
設計思想自体が物理的に全然正しくないので、こいつの扱いは極めて困難です。しかも実用上の文句も言わせてもらえば、フォトンの数によって明るさが決まるせいで、少ないフォトンでテストして仕上げ時にフォトン数を思いっきり増やすとかできなくて、すげー困ります。
なんちゃってフォトンマップですねあまり信用してはいけません。
逆にそこさえ改善すればパストレースとも互角に戦えるというのになんともったいない。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 19:49 |
カテゴリー | Shade |
コメント | 0 件 |
トラックバック | 0 件 |
記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2007/06/24/1949.html |
コメント
- 投稿者
トラックバック
- トラックバック