色の見え方あれこれ
ca3_bbr の改良について結構真剣に考えてるんだけど、調べれば調べるほど深みにはまっていく気が…。困ったので少し頭の整理をしておこうと思います。(いつもは自由帳に書き出してるんだけど、日記のネタにしてしまえば一石二t(ry)
まず基本的なこと
- カメラと人間の目では色を捉える方法が異なる。
当たり前だけど、何気なくカメラを使っていると見た通りに映るのが当然だと思っちゃう。今のところ人間の目を中心に進めていますが、 3DCG を仮想の写真スタジオと考えるならカメラの発色について調べた方が良いかもしれないなぁ…。
人間を研究している人はいっぱいいるけど、カメラはカメラ屋さんが作ってるので、自然な発色に調整するためのノウハウとかってメーカーが握ってそうで、数値計算に使えるデータが入手困難なのではないかと思うのが取っつきにくい理由。
さて、人間の色の認識の話に戻ります。人間の色覚には以下のような性質があるようです。
- 人間の目には色を感じる細胞が3種類あって、それぞれの細胞がどれだけ刺激されたかで大まかな色が決まる。
- 色覚は太陽光のスペクトルが白に見えるようになっている。
- 人間の目は、視野を構成する最も明るい光源の色が白っぽく見えるように色覚に補正を加えている。→色順応
- 人間は物体色を知っている色に見ようとする性質がある。
- 色覚は見ている物体の色の他に、背景(視野にはあるが注目していないもの)の色の影響を受ける。
- 明るさによって見える色が違う。
1 は有名ですね。テレビが RGB の3色ドットで構成されていることの根拠でもあります。
2 はそういうことになっているので、太陽の色が白なんだなーと理解してください。ちなみに細かいことを言えば地表で見た太陽は大気の影響で若干黄色味がかった色に見えます。宇宙空間で太陽を見るともっと白く見えるそうですよ。
3 人間の目は順応性があるので何もしなければ太陽光が白なのですが、しばらく電球の光の下にいると、電球の光が白っぽく見えるようになります。もちろん限界もあります。光学マウスのダイオードをじっと見てても白くは見えません。赤のままです。
4 リンゴはいつ見ても赤い。本当は光源の種類によって色が大幅に違って見えるはずなのに、人間は物体色を知っている色に見ようと努力する性質があります。
5 色は背景の影響を受ける。なんかそんな錯視ありましたよね。市松模様のタイルの上に影が落ちてて、影の中の白タイルと光の当たった黒タイルが実は同じ色です。みたいのとか。
6 暗いと色がよくわからないといった単純なものから、背景とのコントラストが高まって色が違って見えてくるという相乗効果みたいなものまで。
さて、これだけの影響を受けていると、色って何なんだと言いたくなります。背景や記憶の影響も受けるとなると、光源のパラメータだけいじって色味を合わせようなんて不可能です。(光源の色を決めるソフトを作ろうとしていたことを思い出してくださいね。)
今目指しているのは照らされる物体の色よりももっと源流に近い光源の色に的を絞ること。そして絶対的な正確さよりも相対的な正確さを目指すこと。真っ暗闇のなかで、光源 A が白く見えるとき、 B は何色に見えるのかくらいだったら決められそうな気がする。
気がする…だけですごく遠いのかもしれないけど。
MiniDiary
わらじ虫
今日になって部屋でわらじ虫を2匹捕獲した。何も思いつかなかったから玄関から放り投げたけど、何か捕まえたわらじ虫を有効活用する方法はないものでしょうか。(ちなみに、わらじ虫は脅かすとすごいスピードで走って逃げます。)
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 23:40 |
カテゴリー | 雑記 |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2007/10/29/2340.html |
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