スプレー缶の圧力
その昔、すごく不思議に感じていたこと。
買ったばかりのスプレーがなぜ噴射できるかは容易に判る。中の圧力が高いからに決まっている。ところで、そのスプレー缶を半分くらい使ったとして、最初とほぼ変わらない勢いでまだ噴射できるのは何故なのか。
缶の体積が変わらないのに、中身がどんどん減っていったら、そのうち中の圧力が大気圧と釣り合って出てこなくなるに決まっているではないか。小学生の私はそれが不思議でならなかったのです。
以下、解説。
スプレー缶の中身はガスで満たされているのではなく、液化した噴射剤が詰まっていて、液体と気体の間で平衡状態を作っています。(温度一定なら)飽和蒸気圧は常に一定なので、スプレーを噴射して中の圧力が下がると、すかさず液体が気化して圧力を元に戻します。
その結果スプレー缶は最期の1滴まで同じ圧力で噴射することができるのでした。めでたしめでたし。これに気がついたとき、上手いことできているもんだなーと感心しました。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 22:04 |
カテゴリー | 雑記 |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2007/11/22/2204.html |
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