ca3_sky version1.0
ca3_skyはA Practical Analytic Model for DaylightをShade Pythonで実装したものです。Shadeでphysical skyが使えます。無限遠光源を指定した時刻の太陽の位置に配置し、背景に空を描画します。
ダウンロード
ソフトウェアページからダウンロードできます。
サンプル画像
- 2008-11-23
- 北緯: 36.064[deg]
- 東経: 138.087[deg]
- 大気混濁度: 3.0
使い方
スクリプトの実行の仕方はShadeのマニュアルかイーフロさんに聞いてください。
起動すると次のようなメニューが現れます。必要なパラメータをセットしてOKを押してください。キャンセルを押すと何もしません。
大きなスクリーンを指定した場合は計算にそれなりの時間がかかります。気長にお待ちください。あと空の輝度はそれほど急激には変化しないので、そんなに大きなスクリーンはそもそも必要ないと思います。
Analytic Model for Daylightなので、夜の空には対応していません。警告とかは出しませんがログの“太陽の位置”で、theta_sが90度を超えていると、日没後ですので目安にしてください。
Z軸正の方向が北、Y軸正の方向が上です。
ca3_skyはアクティブシーンの以下のパラメータを書き換えます。
- 背景タブのうち
- 光源としての明るさ
- 上半球の色
- 下半球の色
- マッピングパターン(レイヤー1)
- 背景画像(レイヤー1)
- 背景濃度(レイヤー1)
- 投影方法(レイヤー1)
- 投影範囲(レイヤー1)
- 無限遠光源タブのうち
- 環境光(1番)
- 明るさ(1番)
- 光源の色(1番)
- 影のソフトネス(1番)
パラメータ説明
- サイズ
- 空を描画するスクリーンの縦の大きさです。サイズに100を指定すると100[px]*200[px]のスクリーンを使います。
- 色深度
- スクリーンの色深度です。128bitしか選択できません。
- 位置
- 地球上での位置を緯度と経度で指定します。標準時子午線も指定してください。
- 日時
- 日付と時刻です。不正な値を入力した場合は、入力値が大きすぎるときは現在時刻が、小さすぎるときはデフォルト日時が入力されます。
- 大気混濁度
- 大気の濁りを指定します。値が大きいほど大気が濁っています。夕焼けの色は日中舞い上がった細かな塵の効果が効いているため、夕焼けをシミュレーションする場合は大きめの値を入れると良いです。通常は2.0-8.0くらいで運用するのが良いでしょう。
- オゾン
- 大気中のオゾンを1気圧で地表に集めたときの厚さで、オゾンの量を表します。通常は0.0035[m]程度です。このパラメータは太陽の直接光の色と強さにのみ影響し、空の色には影響しません。
- 水蒸気
- 大気中の水蒸気を(ry。0.02[m]程度が目安(論文の値)ですが、水ですので変動が大きいです。これも直接光にのみ影響し、空の計算には使われません。
- ガンマ補正を行う
- チェックするとガンマ補正済みの空と太陽光を出力します。色補正とかレタッチとかでガンマをいじらない人は、チェックした方が自然な仕上がりが期待できます。ガンマはスクリプトの15行目に2.2と定数で与えてあるので、1.8とかがいい人は書き換えてください。
パラメータは、不正な値が渡されるとデフォルト値を適用するようになっています。その際はログにそのように表示されますので、きちんと入力した値が使用されているかメッセージウィンドウで確認してください。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 14:35 |
カテゴリー | Shade |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2009/03/09/1435.html |
コメント
- 投稿者
- でった☆
- CASPAR003
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