手も足も出ない状況
プログラミングを教えていると、どうにも打っても響かない子がいます。
スタート(今どんな数値を持っているか)とゴール(どんな結果が欲しいか)と、基本的な道筋は問題文に書いてあるのだけれど、詰まってそうな子には念のために「どういう作戦?」と聞くようにしている。
トライしているアルゴリズムの全体像を把握しているか、ということを確認したいのだけれど、この時点で首をかしげてしまう子の多いこと多いこと。
答えとして欲しい値はわかっているけれど、それが全体の中でどういう位置にある(どういう手順でたどり着ける値なのか)をわかっていない。こういう子には、答えを示してあげても「ふーん、そうか」みたいな感じで、あんまり響かない。
多少なりとも自分で考えることができた人は、正解とか、より美しい解き方を見たときに「その手があったか!」という感激が、多少なりともあるんだけどね。
でも、そういう手も足も出ない状況、自分にもあったなぁ。数学の問題を目の前にして、解決の道筋どころかどっちに動き始めて良いのかもわからない。しばらくして先生が答えを黒板に書くのだけれど「ふーん」という以上の感想もなくて。次回ちょっと値を変えて出題されたら、もうわかりません。みたいなことが。
「結局は解き方を覚えれば良いんでしょ」みたいに不機嫌になってしまうことで、逆に覚える機会を失っていたことに、今さら気がつきつつ、これを当事者に理解してもらうのは大変だなぁと改めて思ったりした1日でした。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 23:53 |
カテゴリー | 雑記 |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2010/04/22/2353.html |
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