独習ウェーブレット
以前に書いたウェーブレット本ですが、一通り読み終わりました。離散ウェーブレット変換とかは今ひとつ使い道がわからないですが、連続ウェーブレット変換は面白そうでした。
いくつか思ったこと。
- 例えばメキシカンハットをマザーウェーブレットに選んだとして、それである関数をウェーブレット変換した結果は、物理的にはどう解釈すればいいのか?例えば、フーリエ変換だと関数をそれぞれの周波数成分に分解できるけれど、ウェーブレット変換だと周波数のような明確な指標が見あたらないので「なんとなく高周波っぽい成分が多いね」くらいしか言えないです。マザーウェーブレットの選び方の問題かな?
- その、マザーウェーブレットの選び方が結構難しい気がします。例えば実測した鳥の鳴き声をマザーウェーブレットとして、騒音の中から鳥の鳴き声を探し出す。といった使い方が出来ると便利そうなんだけど、実測したデータがウェーブレットになるの資格があるのかどうか。或いは実測データから、その特性を持ったウェーブレットの作り方云々とか。
- 1次元のデータをウェーブレット変換にかけると2次元の関数に変換されてくる。もともと2次元のデータににウェーブレット変換をかけると3次元とか4次元になって戻ってくる。4次元関数は全体を一度に眺めるような視覚化ができないので、ウェーブレット変換から情報を得るのが難しい。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 00:28 |
カテゴリー | 雑記 |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2011/01/25/0028.html |
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