小さな時間の物理
ミルククラウンを見ようと思って、牛乳をぽたぽたと落としながら液面を凝視したことがある人って僕だけではないはずです。結局、僕は肉眼でミルククラウンを認識するには至りませんでしたが、見えた人っているのかな。
それまで直感的に、なんだか判らないものの中から一瞬の出来事を見分けるのは難しいけれど、そこで何が起こるのか知っていて、予めそこに注意を向けてさえいれば、自分も一瞬の現象に気づくことは出来るはずだ。と根拠もなく思っていたのですが、ミルククラウンの実験を通して「人間が認識できる大きさや時間には限界がある」という当たり前の事を、強く実感した覚えがあります。
それと同時に、本の紙面のミルククラウンの写真を眺めながら、僕らには認識すら出来ないほど一瞬の出来事であっても、誰が見ているわけでもないのに、というか見ようとしても見えないのだから処理を端折っても誰も気づかないのに、ちゃんと物理法則が成り立っているのだな。などと考えて、感動したような、感心したような、不思議な気持ちになりました。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 00:19 |
カテゴリー | 雑記 |
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記事へのリンク | http://www.caspar003.info/delta/archive/2011/02/10/0019.html |
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- でった☆
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