Lambda

スイス旅行記2018 2日目 スイスまでの長い1日

スイス旅行記2018 1日目の続き.

成田 → ドバイ

6時間ほど眠り,2018年10月20日(土).インド上空で目を覚ます.今日は長い1日になる.スイスに向けて西進するので,移動中は現地時間がほとんど進まないのだ.

移動経路を確認すると九州から東シナ海へ抜け,上海付近から中国大陸の上を飛んできた模様.

飛行経路

前回の機内食から7時間ほど経過したあたりで2回目のごはん.焼きうどんをいただく.狭い機内ではこれが楽しみである.寝起きにははややボリュームがあるものの,ゆっくり味わって食べる.

機内食(2食目)

04:45.およそ12時間のフライトを経て,中継地のドバイ空港に到着.まだ日の出前だというのに,外気温は31℃だと言っている.ここは熱帯.

ドバイ国際空港に着陸

ここから先は,日本語の案内も少なくなり,本格的に海外旅行になってくる.スタッフが「Connection flight! Connection!」と叫んでいる列に並び,手荷物検査場を通過.ドバイ空港に限らず,国際空港の案内はだいたいこんな感じで,単語が聞き取れればなんとかなる.

乗継便はこちら

05:30.次の搭乗口を確認しつつターミナルビルを散歩.このターミナルビルというのがやたらと広く,「搭乗口はあちらです」(15分かけて移動),道を間違えた(10分かけて戻る),目的の場所に着いてみたら「搭乗口が変更になりました新しい搭乗口はそちらです」(また15分かけて移動)といった具合に,時間と体力がみるみる減っていく.

そんなターミナルビルから見渡してみれば,辺りにはA380しか居ない.日本ではあんなに珍しかったのに.

A380とA380とA380
A380
これもA380

ドバイ → ジュネーブ

08:00.乗継便は,ドバイ発ジュネーブ行きEK 89便.やはりスタッフが「Genève! Economy class!」と叫んでくれるので,単語が聞き取れればなんとかなる.乗り込んだのは沖止めの777-300ER.こいつも相当でかい飛行機だが,A380に比べるとちょっと小さい.ドバイ空港にいると大きさの感覚が麻痺してくる.

777-300ER

09:10.定刻から特に説明もなく40分程遅れて離陸.

ドバイの町並み

離陸直後には軽食の提供.さっき早起きして焼きうどん食べたばかりなのだが.

軽食のアップルパイ

飛行機はペルシャ湾からイラク上空を通り,ヨーロッパへ向かう.眼下に見えてくる砂漠,草原と,広大な農地を見て,ようやく遠くに来たことを実感したのを覚えている.

飛行経路

13:30.着陸の1時間半ほど前に機内食.食事からもヨーロッパ感が漂ってきた.

機内食

アルプスの山が見え.

飛行機内から見たアルプス

14:50.ジュネーブ空港に着陸.お世話になったエミレーツ航空とはここでお別れ.現地で出迎えてくれたのはCERNラッピングの連絡バス.

ジュネーブ空港でタラップを降りる
CERNのラッピングの連絡バス

入国審査はシェンゲン協定加盟国(EU域内)とそれ以外に分かれており,我々はそれ以外の方である.EK 89便はマレーシア航空とのコードシェア便であったため,我々と同じ列に並んでいるのは半分くらいがマレーシア人のようであった.入国審査では「何日滞在するのか?」「滞在はスイスだけか?他の国も観光するのか?」などのやり取りを経て,滞りなく入国完了.

ジュネーブ → ベルン

15:20ジュネーブ空港駅(Genève Aéroport)からジュネーブの中心駅,コルナヴァン駅(Genève-Cornavin)まで列車で移動し,LycamobileのSIMカードを入手.これでTwitterができるようになった(重要).プリペイドSIMはジュネーブ空港でも売っていて,そこで買った方が良かったと思う.わざわざコルナヴァン駅まで出てくる意味は特になかった.

さて,ジュネーブに到着したものの,宿のあるベルンまではさらに2時間ほどかかる.ドバイで発生した遅れの影響で,時刻はすでに16時を過ぎており,やや急ぎ足で列車に乗る.

本日の旅程(10月20日)

スイス国鉄の車両は,1等車と2等車に分かれており,それぞれ料金が違う.今回の旅では主に2等を使った.プラットホームの発着案内板には,次に来る列車の編成が書かれているので,2等の位置を確認して待つ.下に掲載した発車案内板では少し見えにくいが,次のSt.Gallen行きは,A,Bセクターに1等車,C,Dセクターに2等車が来る.ホーム上にはA~Dの看板が掲げられており,この看板を目印にして列車を待つ.

プラットホームの発車案内板
スイス国鉄の特急型車両(IC2000形)

17:00.ジュネーブを出て,列車はぶどう畑と牧草地帯を抜けてゆく.この景色がただ美しく,ここに来て良かったなという安堵とともに,景色に見入っていた.

車窓1(ジュネーブ-ヌーシャテル間)
車窓2(ジュネーブ-ヌーシャテル間)

途中,向かいの席に乗っていたおじさんが「こっちの景色が綺麗だよ」と言うので,立ち上がって進行方向右側の写真を撮りに行く.レマン湖に映る夕日とぶどう畑が絵になる.

車窓3(ジュネーブ-ヌーシャテル間)

18:30.無事,ベルン駅(Bern)に到着.

ベルン駅
一緒に旅をしたおきつね

19:30.この日はノボテルベルンエクスポに宿泊.トラムの駅の目の前で交通の便が良く,設備も清潔で,旅の拠点としての使い勝手は良好であった.レストランが併設されているのも良い.

(併設されているレストランというのがどういうわけかハンバーガー屋で,毎日ここに帰って夕食にしよう,というものではなかった.宿に帰れば食べるものがあるという安心感は頼もしいが.)

インド上空で目を覚まして以来,18時間かけてベルンの宿まで到着.長い1日だった.それでも,日中は早起きをして行動をしているような感覚で,時差ボケは軽かった.日の出前に目を覚まし,暗くなる頃に宿に到着できたのが良かったのだと思う.

さて,1日ぶりに横になれる場所にありつけば眠くはなる.明日からの旅に期待をしつつ,早々に眠りにつくのだった.

スイス旅行記 3日目に続く.