スイス旅行記2018 3日目 ラ・ショー・ド・フォン
スイス旅行記 2日目の続き.
ラ・ショー・ド・フォン
2018年10月21日(日),07:30.ホテルの朝食から1日を開始.2枚目の写真は,このホテルの名物,パンケーキを焼く機械.ボタンを押すと目の前でパンケーキを焼いてくれる.
本日の旅程はご覧の通り.午前中は北西部の町,ラ・ショー・ド・フォンに向かい,午後から首都ベルンに戻る.
18:36.ベルン駅(Bern)を出発してラ・ショー・ド・フォン駅(La Chaux-de-Fonds)に向かう.天候は霧.秋や冬は霧が出やすいと聞いていたので,想定の範囲内.すっきり晴れてくれた方が映える景色ではあるので,この先の道中もお天気はただ祈るのみ.
09:57.ラ・ショー・ド・フォンに到着.天気は回復して快晴.
10:30.トゥール・エスパシーテという展望台に立ち寄って街を見下ろす.ラ・ショー・ド・フォンは,建物の向きや高さが揃えられた計画都市で,この計画によって全ての建物で太陽光を利用できるようになっている.主に時計の組み立てに必要な照度を得るため,都市計画から作り上げたられた市街は,時計製造業の都市計画という名称で一帯が世界遺産だ.
ちなみにこの展望台には観光案内所も入居しているらしいが,営業していなかった.大通りの店も,飲食店以外はほとんど閉まっている.日曜日は場所を選ばないと,観光にも支障がありそうだ.
カフェでコーヒーを飲む.一応,英語で「Can I have two cups of coffee?」とか言ってみるものの,お互いネイティブではないため,最終的に以下のようなやり取りになった.
- 店員「Café?(フランス語)」
- かすぱ「Yes.」
- 店員「Two?」
- かすぱ「Yes.」
- 店員「OK, wait.」
- かすぱ「Thank you.」
観光初日で気が張っていたので,英語は雑でもいいのだと認識した途端,緊張が解けたのを覚えている.
11:20.続いて,国際時計博物館へ.入館料は15 CHFだが,スイストラベルパスでも入館できる.
展示室では,古今東西の様々な時計が展示されている.3枚目の龍は中国の目覚まし時計.龍の背中に渡した線香が糸を焼き切ると,ぶら下げたれた金属の玉が皿に落下してチンと鳴る.こういう仕組みがわかりやすい機械も面白い.
12:30.駅に戻りつつラ・ショー・ド・フォン市街を観光.タワークレーンは道に門型を組んでその上に建てる.建設中の建物は板状の細い柱と,薄いスラブで構成され,軽量な作りに目が行ってしまう.この構造は日本の建築基準法ではまず不可能だ.
13:30.軽く昼食を済ませてラ・ショー・ド・フォンから撤収.もう何時間かあれば,コルビジェの建築などもいくつか観光したいところであった.
ベルンへの帰り道もひたすら牧草地が続く.スイスはどこを走ってもこんな風景が広がっているんだ,ということがだんだん解ってくる.
ちなみに,乗っているのは帰り道は来たときとは違う路線.スイスは縦横に鉄道路線が張り巡らされているので,同じ目的地にほぼ同じ時間で着けるルートが複数あったりする.鉄道好きとしては,選ぶ楽しみがあって実に良い.
ベルン旧市街
14:30.ベルンに戻り,旧市街を観光.
再びタワークレーン.スイスはどこもこの方式である.
旧市街中央の時計塔の前を走る蒸気トラム.トラムは全て電化されているが,こいつは1編成だけ復元されたものとのこと.営業運転は土日のみとの情報もあるので,見ることができたのは幸運かもしれない.
旧市街中心部の時計塔.
15:30.アインシュタインの家.ここは,アルベルト・アインシュタインの特許局勤務時代に住んでいた家.1階はカフェ,2階は居室の展示,3階は業績の展示になっていた.2階からは旧市街の大通りを見渡せる.小さな展示ではあるが,この街での生活を想像できる価値ある展示だと思う.
旧市街は密度が高く,歩いて回れる範囲に見どころがたくさんある.
16:00.続いては,ベルナー・ミュンスター(ベルン大聖堂)に向かう.ベルン市街の中ではひときわ高い建物で,尖塔の上まで登るとベルン旧市街を一望できる.下りの螺旋階段から見える市街も印象深い光景であった.
17:30.少し旧市街を離れて周囲をうろうろ.夕暮れ時の旧市街は本当に美しい.
20:00.パンとビールを買って帰って本日は終了.明日はジュネーブへ.
スイス旅行記 4日目に続く.