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スイス旅行記2018 旅のヒント

この記事は,スイス旅行記2018 1日目から始まる一連の旅行記事のおまけである.

筆者は,海外旅行に出るのが初めてであったため,準備に戸惑うところもあった.旅の準備から現地での過ごし方に至るまで,旅行で得られた様々な気づきをメモしておきたい.これから旅に出られる方のお役に立てば幸いだ.

航空券の手配

航空券はH.I.S.の窓口で手配をお願いした.同社のパック旅行には適当な商品がない事を確認し,個人手配を依頼した.

個人手配の大まかな流れは,まずこちらの希望に合う航空券を2~3種類ピックアップしてもらって相談をし,次にその航空券の予約手続きを代行してもらうという具合だ.スタッフ氏が裏で使っている検索ツールはH.I.Sの予約サイトそのもので,窓口限定の隠し玉が出てくるようなことは特になかった.

この個人手配には,結構な手数料がかかのだが,H.I.S.のサイトから自分で予約をすれば,手数料を払わなくても同じ航空券を予約できてしまう.航空券のWeb予約が自力でできる方であれば,手数料をい払う意味は薄いと思う.日付をまたぐフライトに手配違いがないかチェックしてもらえるとか,新婚旅行に不向きなフライトは予め選択肢から外してもらえるといった,凡ミスを防ぐための手数料と割り切れるか,といったところが判断のポイントだと思う.

筆者は,今回の旅については手数料を払ってよかったと思っているが,次があればWeb予約を選択するだろう.

宿の手配

宿の手配も窓口にお願いしようかとも思っていたが,航空券の予約でWebから申し込んでも結果は同じだということを学んだので,自宅でWeb予約をした.

予約には,H.I.S.のほか,Expediaも利用した.使ってみた感想としては,H.I.S.の方が粒ぞろい,Expediaの方が選択肢は広めという印象を受けた.今回は,H.I.Sで2件,Expediaで1件の宿をそれぞれ予約した.

いずれのサイトでも,予約が完了すると予約票を発行してもらえるので,ホテルに付いたらフロントでそれを見せてチェックインする.予約表の記載もH.I.S.の方が丁寧で「この旅行者はH.I.S.を通じて料金を支払い済みである.旅行者に直接料金を請求することのないように」という趣旨の注意書きがあるなど,安心感がある.

海外旅行保険

海外旅行保険にも加入した.旅先で体調が悪くなったても,ためらわずに病院に行ける準備は整えておきたい.H.I.S.グループ会社のたびともを使った.

スイストラベルパス

スイス国内の移動は鉄道を使うので,スイストラベルパスという旅行者向けの乗り放題パスを利用した.手配は,レイルヨーロッパを通じて行った.レイルヨーロッパの主な案内は日本語化されているので,購入は難しくない.購入すると2-3日でチケットがPDF形式で送られてくるので,印刷して旅行に持っていけばよい.

このスイストラベルパスは列車に乗る度に,乗務員に見せる必要がある.印刷して取り出しやすいところに入れておくのが良いだろう.

ポケットWiFi

現地でネットを使う用のポケットWiFiとして,フォートラベルのGLOBAL WiFiを手配した.使い方にもよるが,地図を確認したり,困ったときのGoogle翻訳を起動したり,Twitterに投稿したりするだけなら容量も最小のもの(300 MB/day)で問題ない.アプリの自動アップデートとか,動画の自動再生とか,不要な通信は予め切っておくようにする.筆者は現地でSIMを調達したが,一緒に行く妻は日本から設定済みのものを持っていかないと不安だと言うため,妻の分として手配した.現地でも特に問題なく動作した.

機内持込み手荷物

航空機の機内持込み手荷物には重量制限がある.重量制限は荷造りの前に是非とも確認してもらいたい.

筆者は持ち込んだカメラの機材のせいで,重量オーバーになるところだった.普段はスーツケースに入れておき飛行機に乗るときだけは自分で持とう,そう思っていた荷物はいざ空港で取り出してみると思わぬ重量になったりする.レンズ重いよね.

ガイドブック

地球の歩き方を買った(リンクは2018年版だが,入手するならもちろん最新版が良い).新婚旅行のガイドブックとしては無骨であるが,様々な場面で役に立った.

現地語

現地での会話は,ほとんど英語を使った.駅員,観光地の窓口や,飲食店のホールスタッフはみな英語を話せるし,文法は雑でも単語が発音できれば意思疎通はできる.

大切なのは,誰かと話すときには「会話は英語でお願いします」という意味を込めて「Hello」とか「Good evening」と,先手を打って話しかけるようにすることだ.これを怠って相手のペースで会話が始まると,ドイツ語で説明が始まったり,フランス語で説明が始まったりして状況が悪化する.

現金

現金は日本で両替し,1人200 CHFほど持っていった.スイスでは殆どの店でクレジットカードが使えるため,現金はあまり必要ない.6泊7日の滞在でも,現金が不足することはなかった.

実際に現金を使ったのは以下のような場面だ.

  • 観光施設の入館料
  • キオスクでの少額の買い物(水とか)
  • 屋台での買い物
  • 有料のトイレ
  • チップ

殆どの場合,CHF 10紙幣でも金額が大きすぎる.必要なのはコインだ.特に,駅に設置された有料のトイレはコインを入れるとゲートが開く仕組みで,コインの持ち合わせがないと金があっても用が足せない.

日本では,両替をしても紙幣しか手に入らないので,できるだけ額の小さい紙幣を大量に持っていき,旅の序盤で積極的に紙幣を出して,小銭を増やすのが良いかもしれない.

チップ

チップは,ガイドブックによると「基本的に必要ない」とのこと.渡している人もあまり見かけなかった.

一方で,こちらが日本人と見て親切に対応してくれたり,新婚旅行だと知って気を利かせてくれるなど,もてなしにお礼を言う場面は多かった.CHF 2,CHF 5といったコインを,チップ用に持っておく意義はあると思う.何度か渡してみたが,受け取りを拒否されることも無かった.