戦略の分類
今日のクローズアップ現代は将棋の有吉九段特集でした。見ながら漠然と「将棋で勝つにはどうすればいいのか」を考えていたわけですが、最終的に将棋のみならず勝つための戦略を分類するところに行き着きました。
自分の思考メモとして書いておきます。
勝負に勝つ方法としてまず思いつくのは、相手を出し抜くというアプローチ。将棋だったらいろんな戦法を覚え、人を研究し、相手がどういう戦いをしようとしているか、心の内を読んで先回りしようという考え方。
スポーツの世界でもよく対戦相手を分析することが行われます。相手の心を読み、迷って上で決断を下す。非常に人間らしいやり方です。
それとは対極の、もう一つのアプローチとして科学的な、心の無い戦略というものがある。コンピュータに将棋をプレーさせようとすれば、大抵はいかにして自分の駒を取られないように、相手の駒を取るか。駒得を数式で表現するとどうなるのか、なんてアプローチをすると思いますが、その類。
心のないアプローチはさらに2種類に分けられて、1つは最初から心がない手法。先ほどの駒得を数式で表現するような、勝つための考え方を科学的に組み立てるという手法。
もう1つは、コンピューターに過去の膨大な棋譜を覚えさせ、その中から統計的に勝てる戦略を導こうという手法。この方法は覚える棋譜一つ一つには人間の心が反映されているのだけれど、それをたくさん集めて人間の心、思惑を中和してしまう。
過去の棋譜を覚えるというのは一見すると人間のやり方に近いのだけれど、それをごにょごにょと統計処理した結果、この手が一番勝てそうですというのが数字としてわかってしまうと、もはやプレーヤーの「決断」は必要ない。だからコンピュータにもできる、心のない手法。
戦略の組み立てにはおおざっぱにいって、この3つのアプローチがありそうです。
株の取引なんかにも企業の意向や、市場の雰囲気を知ろうとし、想像を働かせる「心」のアプローチと、チャートや指標から売買のタイミングを計る「科学的」なアプローチがありますね。
他にも、企業の競争とか、入学試験とか勝つための戦略が練られている場面はたくさんあります。その戦略が何を根拠として組み立てられているのかなんて考えると面白いかもしれません。
投稿者 | CASPAR003 |
投稿時刻 | 21:41 |
カテゴリー | 雑記 |
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